1980年代の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(ファミコン)」は、現在のゲーム機のようにHDMIケーブルでテレビにつなぐわけではありませんでした。
当時は「RFスイッチ接続」という方法でテレビに映していました。
ファミコンはテレビのアンテナ端子に接続し、放送と同じ仕組みで映像を送っていました。そのためチャンネル(1ch・2ch)を合わせないと映らなかったのです。
私の家でも、最初は父が機械に詳しくなかったため、近所の電気屋さんに来てもらい接続してもらったのを覚えています。
おそらくこれは特別な例ではなく、当時の家庭では似たような光景が全国にあったのではないでしょうか。
RF接続とは何だったのか
ファミコンは、テレビのアンテナ端子に「RFスイッチ」という機器を取り付け、そこから映像を送る仕組みでした。

現在の映像入力端子(HDMIやAVケーブル)が普及する前の時代、テレビは基本的に「放送電波を受信して映す機械」だったためです。
つまりファミコンは、テレビに直接映像を入力していたのではなく、テレビ放送の電波のような信号を作り、テレビに“放送”していたという仕組みでした。
同じ方法は、当時のビデオデッキでも使われており、後になってから「あの接続方法は特別なものではなかった」と知りました。
機種や家庭のテレビ環境によって接続方法はいくつかありましたが、基本的にはテレビ放送と同じ仕組みを利用して画面に映していました。
背面の「1ch・2ch」スイッチの意味
本体やRFスイッチの背面には「1CH / 2CH」という小さな切替スイッチがありました。
子どもの頃は意味が分かりませんでしたが、これは非常に重要な役割を持っていました。
ファミコンは空いているチャンネルの周波数に映像信号を乗せてテレビに表示させます。
つまりテレビ放送と同じ仕組みを使っていたため、チャンネルを選ぶ必要があったのです。
テレビでそのチャンネルを選ぶと、通常は砂嵐になります。
そこにファミコンの信号を送ることで、初めて画面が映りました。
西日本と東日本で違った理由
私の家では最初、電気屋さんが2CHに設定してくれました。
その状態でも遊べていたのですが、画面にうっすら波打つようなノイズがありました。
後に説明書を読み、西日本では1CHを使うと書かれているのを見つけて切り替えてみました。
すると、画面の揺れが消え、映像が安定したのを覚えています。
これは地域ごとの放送周波数の違いによるもので、家庭の蛍光灯の周波数切替に少し似た仕組みでした。
子どもでも覚えていった接続作業
最初は大人にやってもらっていた接続も、興味があった私は徐々に自分で出来るようになりました。
アンテナ線を外し、RFスイッチをつなぎ、チャンネルを合わせる。
今思えば、それが私にとって最初の「機械の仕組み」を理解する体験だったのかもしれません。
現代のゲーム機はケーブル1本で映りますが、当時はテレビに映すまでが“遊びの準備”の一部でした。
ファミコンは単なるゲーム機というより、家庭のテレビそのものと一体になった機械だったように思います。
現在のテレビに接続する場合は、RF接続ではなくAVケーブルやRF→コンポジット変換機、HDMI変換アダプタが必要になります。
別記事で接続方法もまとめたいと思います。
noble-minded
1980〜90年代の家庭用ゲーム機が好きな管理人です。
ファミコンの遊び方・接続方法・周辺機器の記録を残しています。
当時の思い出と実機の情報を中心に記事を書いています。
実機(RF接続・ブラウン管テレビ)で遊んでいた当時の体験を元に、接続方法や周辺機器の記録を残しています。